土地の場合は掘ってみないと何が出てくるか分からない!
何年か前に大阪市内のマンション用地を仲介したときの話です。
こんにちは!
元喫茶店マスターで、現在は不動産と喫茶店カフェ開業コンサルタントの(株)カプリースの大谷です。
仲介した土地の埋蔵文化財の試掘調査があるとのことで見に行きました。
大阪の中央区にある土地です。
オレンジ色の土の下に黒い層が見えますが、市の担当者さんの話によると、これは昔の大坂の陣で焼けた土の層らしいです。
大坂の陣(おおさかのじん)は、江戸幕府と豊臣家(羽柴宗家)との間で行われた合戦。慶長19年(1614年)の大坂冬の陣(おおさかふゆのじん)と、慶長20年(1615年)の大坂夏の陣(おおさかなつのじん)から成る。大坂の役(おおさかのえき)とも呼ばれる。
ちょっと歴史の勉強になりました。
不動産の取引をするときには地歴を調べることが重要です。
歴史的に重要なものが発掘されると、工事自体がストップされますので建築計画が狂ってきたりします。
たいがいは竣工時期を、一番入居者の需要が多い時期に合わせますので、竣工時期が遅れることは建築主にとっては大きなマイナスとなります。
また時期だけではなく売主・買主にとっても時間や労力・費用の問題も発生します。
契約不適合責任という法律に則って売主か買主かどちらが費用を負担するかは、事前の契約で取り決めしますが、まあどちらが費用負担するとしても莫大な費用が発生します。
建物の場合は目で見て大体のことは分かります。
建物の劣化具合や隣地からの屋根や庇やエアコンの室外機が越境していないかなど、目視で確認は出来ますが、土地の中だけは確認の仕様がありません。
事前にボーリング工事などをして、地中埋設物や土壌汚染などが無いかを前もって調査するのがより安全な取引のやり方でしょうね・・
今回のケースも売り主側が先祖代々から受け継いだ土地でしたので、過去の記憶も曖昧で地中にそんなものが存在するとは夢にも思ってなかったそうです。
とにかく土地の取引はくれぐれも慎重に!
今回はこの辺で・・ではまた!
コメントをお書きください